会社の成長には「人材」が欠かせない
人材採用の目的は同志を見つけることである。そのために大切だということは、理念や価値観を共有することである。その理念や価値観を共有することが、採用活動の本質であると言ってもいいであろう。
会社の成長は人材採用にかかっているという考慮があれば、適切に必要なリソースを投下するべき、という観点は簡単に得られる。採用を成功させるための第一歩は、使えるリソース(時間、労力、お金など)、をきちんと採用活動に活かしていくことである。そのうえで、難しい判断が求められることがある。だからこそ、経営者が積極的に関与していく姿勢が大切なのだ。特に中小企業の場合、経営者が変革しなければ、現場もなかなか変わらないものである。
「とにかく数を集めればいい」「現場単位でこれまでのやり方を踏襲すればいい」。というような消極的な姿勢での採用活動では、求める人材が確保できないばかりでなく、採用できてもミスマッチになりかねない。経営者が採用活動に責任を持っていく以上、採用予算はコストではなく、投資になる。そういう発想がなければ経営者がわざわざ責任を持つ意味はない。
採用とは企業の目的をともに叶える人材を見つけること。コストという発想で採用活動をし続けることでは、他企業には勝てない。ムダの多い採用活動にもなってしまう。 採用活動の落ち着く先は、採用した人材が活躍し、会社が成長することにある。けして、母集団を集めることでも、内定を出すことでもない。そういう発想は会社の資源の無駄遣いにつながる。
経営者の考え方が、現場の考え方に作用し、求める人材の獲得につながるのだ。